寄与分

寄与分とは、相続人の中に,被相続人に対して特別の貢献をすることで,被相続人の財産を維持(その特別な貢献がなければ財産が減ってしまっていた)したり,増加させたりした場合、そのような貢献を遺産分割において考慮することをいいます。

たとえば,お父さんが要介護状態になり,本来ヘルパーに介護を依頼してもおかしくない状態であるところ,妹がお父さんの介護を献身的に行った場合,ヘルパーを頼んでいればお父さんの財産から100万円は支出されていたであろうというとき,妹の献身的な介護によって,お父さんの財産から100万円が減るのを防いだといえます。この場合,お父さんの遺産分割において,維持された100万円も含めて相続人に分配されるとなると,不公平といえます。そこで,この100万円は妹に帰属するよう調整するのが寄与分制度です。

寄与分として認められる類型として次のようなものがあります(限定されるわけではありません)。ただ,寄与分といえるためには,「特別」の貢献でなければなりませんので,通常家族間で想定される程度の看護・介護や扶養では認められません。

  1. 家事従事型
  2. 家業の農業や商工業などに従事していたような場合

  3. 金銭等出資型
  4. 被相続人の事業に関して財産上の給付をしたような場合

  5. 療養看護型
  6. 病気療養中の被相続人の療養看護に従事したような場合

  7. 扶養型
  8. 被相続人の扶養を行い,生活費等の支出を免れさせていたような場合

  9. 財産管理型
  10. 不動産の賃貸管理や立退き交渉など被相続人の財産を管理することで,財産の維持形成に貢献したような場合

連動ページのTOPへ戻る

PAGE TOP