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近時の医療裁判例
ケース7
「福島県立大野病院産婦人科加藤医師に無罪判決-医療崩壊に歯止め-」

福島地裁は過日、帝王切開手術を受けた患者が死亡した事件で無罪判決を下した。

判決は、大量出血を来した胎盤剥離と患者の死亡との間に因果関係を認め、被告人には、胎盤剥離により大量出血をきたしひいては患者が死亡するとの結果予見可能性があり、又、死亡という結果を回避する可能性もあるとした。

それにも拘わらず、無罪としたのは、臨床上の標準的な医療処置としては、剥離開始後は出血をしていても、胎盤剥離を完了させ、子宮の収縮を期待すると共に止血操作を行い、それでもコントロールできない大量出血の場合には子宮を摘出すれば足りると解し、義務違反を否定したからである。

注目すべきは、医師に義務を負わせ刑罰を科す基準になる医学的準則は、臨床に携わる医師のほとんどがその基準に従っているといえる程度の一般性・通有性がなければならないと述べている点である。

また、医師法21条が定める「異状」とは、法医学的に見て普通と異なる状態で死亡していると認められる状態にあることをいい、治療中の疾病で死亡した場合を含まないという理解の下、本件死亡は癒着胎盤という疾病を原因とする過失なき診療行為をもってしても避けられなかった結果といわざるを得ないから「異状」には当たらないとした。

本判決は、医療行為の特殊性に配慮した好判断である。

※出典元:日本中小企業経営支援専門家協会
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