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近時の医療裁判例
ケース8
「8年前から継続的に大学病院に通院、胃癌発見後、2ヶ月で死亡-病院に落ち度なし」

東京地裁は近時、約8年前から病院の呼吸器内科に毎月1度の割合で受診し、その後、同病院の消化器内科も受診したところ、スキルス胃癌の確定診断を受け、約2ヶ月後に患者(当時85歳女性)が死亡した案件において、患者は以前より、病院に対し、胃腸の癌の早期発見を再三依頼し、1年前からは胃部の変調を訴えていたにも拘わらず、病院は、胃癌の早期発見に必要な胃X線検査などの実施を怠ったとして約2,500万円の損害賠償を請求した遺族の訴えを全面的に退けた。

裁判所は、8年前からの診療経過を丹念に精査した上で、
①病院は、患者に対し、患者の症状等に応じて診療当時の医療水準を満たした診療を行うという一般的な診療契約上の債務以上に癌の早期発見のための高度の検査義務、診療義務を負担していない。

②亡くなる一年前の患者には胃癌特有の症状はないから、病院に胃癌早期発見のための検査義務はない。

③医師が患者を安心させる説明をした点について、医師としては、患者に精神的に安定した平穏な生活を送ることができるように、患者の不安を強めたり、不必要に患者の動揺や混乱を来す発言を控えることも重要であるとした。

この中では、③の判断が、癌の告知において、医師に適切な裁量権を認めたものとして、評価できる。

※出典元:日本中小企業経営支援専門家協会
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